USB PD(Power Delivery)は、USB Type-Cを使って大電力を供給する規格です。USB2.0では2.5W、USB3.0/3.1、USB3.2 Gen1では4.5Wの電力供給に対応していましたが、USB PDでは最大100Wまで対応しています。
USB PDの規格一覧
充電器の最大出力出力電力 | 5V | ~9V | ~15V | ~20V |
~15W | 最大3A | |||
15W~27W | 最大3A | 最大3A | ||
28W~45W | 最大3A | 最大3A | 最大3A | |
46W~60W | 最大3A | 最大3A | 最大3A | 最大3A |
61W~100W | 最大3A | 最大3A | 最大3A | 最大5A |
対応機器の拡大
今までのUSB規格で対応していた周辺機器への電力供給に加えて、パソコン本体やディスプレイ等消費電力の高い機器への電力供給にも利用することができます。また、USB PDの高い出力を生かして充電時間を短縮できる「高速充電」にも対応する機器も増えています。
この様にとても利便性の高いUSB PDですが、対応機器、充電器、ケーブルの組み合わせによっては最適な効果が得られない場合もありますので十分に調べてから使用しましょう。
実際に使用する電圧や電流は、充電する機器と充電器、ケーブルを組み合わせた各要素のうち対応モードの低い順(安全側)のものが自動選択されるようになっています。特にスマホなどの小電力機器では、18W以下のモードしか利用しない場合が多いので低い電力供給モードにしか対応しないものがあります。
Type-Cケーブルには最大100W(5A)までの給電に対応するもののほか、最大60W(3A)までの給電にしか対応しないもの、データ通信専用でUSB PDには非対応もの等もありますので、十分に注意しましょう。
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