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集中治療室(ICU)での不思議!




今日は午後から二か月ぶりの定期健診、何故か朝から緊張が続いていました。何も緊張することはないはずなのですが、当日になると突然数値が気になり落ち着きませんし、入院当時の記憶が鮮明に蘇ってきます。

10年前に心臓バイパス手術を経験し、年間に5回程定期検診を受けています。あまり思い出したくないのですが、今考えると、全身麻酔と痛み止めの副作用での不思議体験です。

一つは、自身の心拍数モニターが頭上の見えるところに設置されており、その数値の変化に一喜一憂したことです。一日中見つめているので不安感の極致でしたね。また、夜中に病院のビル全体が大きな音とともに激しく揺れた感覚を何度も経験しましたが、今もって夢か現実か分かりません。さらに、壁の模様が動物(犬、猫)にみえたり、天井の照明器具の間から他の部屋が見えたりと。

普段日常では体験しないことが、あたかも現実のように感じることは、今思えばあり得ませんが、当時は日々この感覚に悩まされていました。誰しもICU内での精神状態は正常ではないと思いますが、日を追うごとに自分が正常になって行く事にはとても喜びを感じていました。

入院してみると、健康のありがたさを感じますし自分自身の無力さを痛感します。何もすることが出来ずトイレも自由に行けない、こんな日々は今までになかったので、どうしていいか分からず、人生観を変えなくては乗り越えることは出来ないと感じました。

毎回、通院の度に蘇るこの記憶は利己的に陥りやすい自身の矯正には必要なことなのでしょう。家族と周囲の人たちに「感謝」を忘れがちにならない様に・・・今日の定期健診の数値は特に問題はなく一安心でしたが、何か一つでも気になる数値があるとこんな風に安心して投稿していられない。次回の検診までこの気持ちが続きますように。










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