久しぶりに拡がる青空が、今日一日の行動を後押しし、窓から差し込む暖かい陽ざしが、北の祭り「よさこいソーラン」の到来を告げているようです。今年も多くの人達が楽しめるお祭りになりますように。
早いもので、まる10年が過ぎて、今穏やかに生活できていることにとても感謝しています。思い起こせば10年前の6月3日早朝いつものように散歩に出かけました。
少し体が重い感じでしたが、気にせずに歩き始め10分を過ぎたころ急に具合が悪くなりました。予定のコースを変更して近くの公園のベンチに横になりましたが体中から汗が噴き出してきました。まるでシャワーに入ったようで、これは普通ではないと思い、家族に電話して車で迎えに来てもらい自宅に戻りました。
自宅に戻りしばらく休んでいましたが、一向に良くなりません。妻に手を揉んでもらっていましたが、気が付くと目の前に救急隊員が立っていました。約10分間くらい気を失っていたようです。自分自身では全く記憶がありません。
そこからは、救急車で病院へ行き尿道から管を入れられ、足の付け根からのカテーテルで自分の心臓をモニターで見ることになりました。心筋梗塞で血管が数本詰まっていました。
何本かはステント等の治療で血流が復活したのですが、自分では後々わかるのですが復活出来ない詰まりがあったようです。ほぼひと月程入院して、気分もとても楽になり通常の生活に戻れそうな期待が出てきました。
退院の日を指折り数えて先生との面談に臨みました。予想に反して期待は大きく裏切られ、先生は一言「年齢が若いのだから、あと20年大丈夫なようにバイパス手術をした方が良いでしょう」
本当に大変だったのは、体にメスを入れて6本バイパスした後、退院までのひと月間でした。二か月にわたる入院生活、この体験は今迄の人生観を大きく変えることになって行きます。
当時代表を務めていた会社の部下はパソコンを持参して打合せに訪ねてくれたり、実習の看護師さんに体を拭いてもらったり、「人間、誰かのお世話にならなければ社会生活は成り立って行かない」ことを実感、特に家族には感謝です。
今でも胸を触ると、縦に一直線の傷跡が、ステンレスの針金で胸骨を留めているのが分かるくらいですし、お腹に三か所管を入れた傷跡が残っています。
自分の左足から血管をとっていますので片足は少し冷たい感じがします。心臓も全く動かなくなった部分があり正常時の7割くらいの動きです。
この時の体験経験は他にも沢山ありますが、今考えているのは、自分は何か目的があって生かされていることに感謝して日々を過ごす事です。
また、機会がありましたらその他の体験を・・・