とても、恥ずかしかったこと

高校三年間続けた軟式テニス(ソフトテニス)、大学でも当然のことのようにこの生活がスタートしました。春になり雪が溶けると早速春季合宿が始まります。当時は、地方での合宿のため約一週間ほどの共同生活だった気がします。

合宿所からテニスコートまで歩いて20分位かかるのですが、毎日その行き帰り部員全員で整列し、部旗を先頭に大声で歌を歌いながら行進しました。地方都市とはいえ一週間もの間、街の中を大学生がエールを切り、大声で学生歌を歌いながら行進するのはとても恥ずかしく、思い出すといつも赤面してしまいます。決して誇らしいものではありませんでした。

もう一つ、生まれて初めて「坊主頭」になったことも決して忘れられません。この時が最初で最後でした。一年生で右も左もわからず、先輩達の言うことは絶対毎朝毎晩学生歌、優勝歌、エールなど覚えることが山のようにありました。応援の声出しもしかり、睡眠不足の極致でしたが、あまり嫌だとは感じませんでした。それは、練習には何とかついて行けたからです。しかし、考えてみるとさすがに高校生と大学生のレベルは桁違いで、合宿初日には先輩のボールを打ち返せず、相手のコートにボールが返らないのです。その時の悔しさが四年間の支えとなり、人一倍練習に励んだものです。

今、この年代になって思い出しても恥ずかしいことは「合宿での大声行進」と「坊主頭」これに勝るものはありません。その後のテニス活動四年間は、楽しかったこと辛かったこと、誇らしかったことなど沢山ありましたが、今でも鮮明に蘇る、ほぼ半世紀程前のこのこと以上に恥ずかしい出来事がないのは、今となってはとても幸せな事です。ですが、大学生活で思い出すことに、学びの記憶がないのはどうしてなのでしょう。とても、複雑な心境ですね。